観衆は作品に鑑定される?
観衆は作品に鑑定される?
新宿のライブハウス 新宿グラムシュタインのMazaharuです。
マン・レイ(ex.画家、彫刻家)の言葉で「観衆は作品に鑑定される」というのがある。
マン・レイは100年ぐらい前(20世紀初頭)のアメリカ出身で、
ダリ、ピカソなどのシュルレアリズムの流れのアーティストです。
新宿のライブハウスで日夜行われているライブはエンタテインメント寄りのものが多いので
「アート」と「エンタテインメント」の接点を見つけるは難しいかもしれませんが、
「観衆は作品に鑑定されている」という感覚は興味深いです。
おそらく普通は
「観衆が作品(ライブや演劇や映画)を鑑定する」
と認識されていると思いますが、マン・レイはその逆だと言うのです。
つまり、ハイレベルな作品について行ける五感が観衆(オーディエンス)に求められている
ということです。
「エンタテインメント」をビジネスと捉えると
支持(動員)がなければ失敗という感覚が強いですが
「アート」の場合はビジネスと捉えないのであれば
支持が無い(少ない)のは観衆(オーディエンス)が作品について行けてないから
という認識なのです。
一回しか観たり聴いたりしていない作品を理解できないとしても
実はその作品には難解な深みがあって、
何度も観たり聴いたりしないと分からないものもあるのかもしれません。
ライブハウス「新宿グラムシュタイン」
住所:東京都新宿区大久保 2-6-10
電話:03-6380-2517