news

News

画像_新宿 ライブハウス EIGHT DAYS A WEEK
2017/06/08

映画「ビートルズ~EIGHT DAYS A WEEK ‐ The Touring Years」(新宿にて)

映画「ビートルズ~EIGHT DAYS A WEEK ‐ The Touring Years」(新宿にて)

(2016/12/2著)

新宿のライブハウス グラムシュタインのMazaharuです。

新宿で「ビートルズ~EIGHT DAYS A WEEK ‐ The Touring Years」を観て来ました。

自分はかなりのビートルズ好きなので、

聴いたことがない曲、観たことがない映像はほとんどないと自負しており、

新作が出ても「またベスト盤かぁ。また焼き直しかぁ。」と思って最近はほとんど手を出しませんが、

今回は未公開映像ありとのことと、Webでの解説が素晴らしかったので

「たまには行ってみようか」と思い、珍しく観てきました。

監督はアポロ13やビューティフル・マインドのロンハワード氏。

この方にかかると映像が変わるもんだなぁ~ととても感心しました。

 

■ビートルズ略歴:

イギリス・リバプール出身

1962年 デビュー

1963年 ヨーロッパツアー

1964年 アメリカの人気テレビ番組「エド・サリヴァン・ショー」出演。
視聴率は脅威の60%を記録、“ビートルズが出演している間は全米の青少年犯罪件数がゼロだった”という逸話。

人種差別撤廃への働きかけをし、当時アメリカで常識だった各人種ごとの席の区分けを撤廃。

1966年8月5日 ロック/ポップス史上革命的なアルバム「リボルバー」リリース

1966年8月29日 (スタジアムなど人前での)最後のライブ公演

1967年8月27日 マネージャーのブライアン・エプスタイン死去

1969年1月30日 ビートルズとして最後のライブ(自社アップルの屋上にて)

1970年4月10日 ポールマッカートニーの脱退により解散

以上

 

この映画はデビュー前から1966年最後のライブ公演までを中心に、

本人達を含む様々な方々の回想を盛り込んだドキュメンタリーと

その最後のライブ公演の2本立てになっています。

今までほとんどのビートルズ映画(ドキュメンタリー、再現ドラマ)を見ましたが

こんなに感動的なものは久しぶりでした。

印象に残ったシーンを羅列します。

音源だけではなかなか伝わりにくいリンゴ・スターの人としての楽しさがここでは目立っています。
CMにもありますが、エルヴィスのモノマネは面白いです。
因みにリンゴのドラムは過小評価されていますが
簡単にはマネのできない素晴らしいものだと言われています。

自作である「ヘルプ」の歌詞は真実なので好きだ、とジョン・レノンは言っています。
音楽で売れたいと思う人は世の中たくさんいますが
実際そうなってみると、様々なプレッシャーやプライベートの喪失などで
生き地獄の状態のようです。

ポール・マッカートニーはリンゴに出逢った日の話をしています。
(先にそれまでの経緯を話すと、当時はピート・ベストがドラムだったのですが、
いまいちメンバーとしっくり行ってなくて、実質ドラマー不在のような状態でした)。
ポールはリンゴを見た瞬間、体が震え「メンバーが決まった!」と運命を感じたようです。
現在もその時のことを思い出すと目頭が熱くなるそうです。
ポールといえばやや軽薄なイメージがありますが、
そのポールがリンゴに対してそんな想いがあったという事に感動しました。

ジョンは機械音痴だったので、音源テープを機器に繋ぐのを、間違って逆に付けてしまい、
再生したら逆回転になり、そこからアルバム「リボルバー」の
業界初の逆回転の音声が生まれたと、リンゴは回想します。

映画「ゴースト」「天使にラブソングを」で有名なウーピー・ゴールドバーグは子供の頃、
ビートルズのライブを母親と観に行ったそうで、そのことを回想しています。
彼女は黒人であるだけに
当時、今以上に人種差別問題が大きかったその時代に
ビートルズを観ているということで色々想像させられました。

ジョンの「ビートルズはキリストよりも有名になった」という発言でビートルズ排斥運動 が起こり、
大統領やVIPばりに、命を狙われるようになっていきます。
デビュー3年でもはやただのロックバンドではない!
この一件でジョンは大きくダメージを受けます。

ビートルズが商業的成功と音楽的成功に至るのに
マネージャーのブライアン・エプスタインとプロデューサーのジョージ・マーティンの
存在は忘れてはならず、その大きさは映画からも伝わってきます。

自分はジョン・レノンの大ファンなのでついジョンびいきになりますが
売れない時期やメンバーがバラバラになりかけると
いつもジョンはみんなを励ましてまとめていたんだな
という微笑ましいシーンが何度かあります。
幼少期から本当に苦労しているだけに その懐の深さは並大抵のものではなさそうです。

60年代の写真や映像とは思えない 処理された監督の映像の美しさは絶品でした。

滅多に買わないDVDをもしかしたら買ってしまうぐらい、また見たいです。

 

PS:今年、プロデューサーの ジョージ・マーティンがお亡くなりになったそうです。
ご冥福をお祈りします。

 

ライブハウス「新宿グラムシュタイン」
住所:東京都新宿区大久保 2-6-10
電話:03-6380-2517

http://pladox.com

Category

  • アバウト
  • ニュース
  • スケジュール
上へ